経営理念

 飲食という仕事の偉大さ

大根を作っている農家さんって、だれがどんな顔して食べているのか、自分の大根がいくらで売られて、どんな顔して買われて、どんな顔してその後調理されて、どんな顔してみんなのテーブル上に出て、どんな顔して食べられているのか知らないし、わからない。逆に、販売だけしている人は、どんな人がどんな愛情込めて作っているのか知らないし、わからない。僕たちは、自分たちがいいなって思って農家さんに会いに行って、その場で野菜を食べて、仕入れている。糖度が高いトマトとか、なんで糖度を高くしているのかとか、なんで年間通して安定して生産できるのかとか、ただパッと買っただけではわからない情報まで、いろんなことが聞けたり、見ることができたり、実際その場で摘みたてを食べて味わうとお客様にも語れる。

そして、自分たちはそのトマトを生で出すのか、ドライフルーツで出すのか、スープを作るのか、といった感じで調理できる。自分たちで選べる。この人から買いたい、この漁港から買いたいということも自分たちで選べる。それをどう調理するのかも自分たちで選べる。決められる。しかも、それをいくらで売るのか、価格決定権も自分たちにある。「極端に言うと、今日はいいものできたから1000円だとか、今日は納得いかないから100円だ。」とか。

提供するのも自分たちだから、お客様がどういう表情をして食べてくれたとか見ることができるし、それで喜ぶこともあれば反省することもある。そして対価もいただくこともできる。自分たちで選べて、自分たちで調理方法も選べて、価格決定権もあって、尚且つお客様のフィードバックも見ることができる。大変な仕事だとよく言われるが、本当に楽しんでいる人からしてみれば、苦痛は一切ないと思う。どんな仕事をしても大変なことはあると思う。でも、こんなにいろいろできる仕事ってほかにない。その偉大さを誇りにしたい。

代表取締役

黒田 宣崇

 楽しむからいいアイデアが出てくる。

嫌々何かをすることが一番嫌い。嫌々することに意味はないから。嫌々料理しても美味しくない。「この人に食べてほしいな」とか、「この人喜んでくれるかな」とか思って作るから、気持ちが伝わって美味しくなるもので、物事するときに嫌々する人いるけど、そういう人は自然とうちの会社から離れて行っている。自発的にメニューを考えたり、席のレイアウト考えたり、新しいサービス考えたりする人って、それで楽しんでいることだと思う。その姿を見るのも嬉しいし、自分自身もそうありたい。

楽しんでいる人からしかいいアイデアとか、いい料理とか、おもしろいもんって出てこない。失敗があってもいい。会社がつぶれない範囲の失敗なら全然やっていいと思う。前向きなチャレンジ。失敗から学べば、前よりよくなる。今日しかできなかったこと、今日しか出会えなかった人との一瞬一瞬をドキドキわくわくしながら生きていけたら幸せなんじゃないかな。

 ポジティブな行動があって、

         ポジティブな結果がある。

仕事を通して、料理を通して、接客を通して、お客様との間で自分を磨いて成長していって発見していく。自分が考え方をポジティブにするかネガティブにするか、自分の行動、ちょっと勇気を振り絞って前の日にはできなかったことを次の日は頑張ってみるかみないか。

ポジティブな考えの先にポジティブな行動があって、ポジティブな行動の先にポジティブな結果がある。

 出店から「手作り」が始まる。

お店作りをするとき、10回やったら7回失敗する。お店も一から十まで手作りでするけど、結局最初から成功なんてしない。必死にYouTube見て必死に調べてやってみるけど、最初からうまくいかない。やってみて気づく「あ、これこうしておかないといけない」とか、「事前に下地(したじ)を作っておかないといけなかった」とか、いろいろ発見がある。2回目同じことをするとき前これで失敗したことって覚えているから、同じ失敗はしないし、必ずクオリティは上がる。もちろん100点はいかないかもしれないけど、1回目が2,30点だとしたら2回目が50点、3回目で70,80点。4回目になったらプロ並みになっている。

大体お店作るときは、基本的に急がないから、1か月くらい。居抜きだから、ある程度ベースがあるところに何かつけていく感じ。自分たちでできたら、何か壊れた時も自分たちで直せるし、自分たちでお店を作る最大のメリットは愛着が入るということ。

 己を知る

心と体の両方のバランスが大事。体壊しても持たないし、体が元気でも、心が病んでしまって、例えば、仕事行くのが嫌だとか、楽しくないとか、そうなってしまったら、それだけで仕事の生産性も落ちるし、結局、体まで壊してしまう。

時にはアクセルを踏まないといけないけど、時にはゆっくりいかないといけないし、そのためには自分を知ることが大事だと思う。

己を知らないから「まだいける」と思ったり、もっとできるのに「もう無理」って言ったりする。

 何もしないことが、最大の失敗。

      

努力とはなんだろうか?

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誰でも何かやる前は、やってないから不安になるだけ。人間やったことが無いことに対して不安になる。その不安はみんな同じ。何もしていない人に、「この1年で何が成長した」って聞く。でも、何もしていない。それが最大の失敗だと思う。阪神ファンの方には申し訳ないけど、僕の好きな王貞治さんの言葉で心に残っている言葉があります。「努力しても報われないことがあるだろうか。たとえ結果に結びつかなくても、努力したということが必ずや生きてくるのではないだろうか。それでも報われないとしたら、それはまだ、努力とはいえないのではないだろうか。」

僕らはいつも自分の努力に対する評価を周りに求めがちだけど、その人の仕事の評価はお客様がする。決して自分自身が評価してはいけない。そして、その努力が評価されることを信じて努力し続けるしかない。

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